日本を取り戻す ~ウイグル弾圧を知らせる活動と共に~

ADHD会社員が日本を取り戻したい思いでつぶやき、活動の報告をします。

うつ病で休職しても、心と頭と体を整える方法を知れば復職できる。 【書評】うつとよりそう仕事術 前編

はじめに

 

私はうつ病にはなったことはあるが、休職したことはない。周りの人たちのお陰で、なんとか仕事を続けることができた。だけど、身近な人が休職したり、ブログで休職した人の体験を読んだりしていて、復職することの大変さを感じている。

 

私の職場では、過去に2人の人がうつ病で休職した。一人は私が主任だった時の直属の上司。職場の管理者だった。体調不良で何度か仕事を休まれ、数か月休職後、職場に復帰できず、退職された。その方は、1年程仕事につけなかったが、その後別の職場で仕事を再開することができた。良かった。

 

もう一人は職場の同僚。女性で、出産後、育児が大変で家族の協力も得られず、加えて育児休暇から復帰後に同じ職種の同僚や上司とうまくいかず、うつ病になり、数か月休職した。復職後は、仕事に心と体を慣らしていくことが大変そうだった。

 

【書評】「うつとよりそう仕事術」著者 酒井一太さん

 

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「うつ」とよりそう仕事術 (Nanaブックス)

 

この本。著者の酒井一太さんが、うつ病を患い休職した後、対策を工夫して復職した経験をわかりやすくつづっている。

ご存知な人も結構いると思うこの本。いろんな人が書評を書いている。

 

 

rashita.net

 

mia.hateblo.jp

 

 

自分も、とても参考になったので、書評を書いてみた。

 

目次

【ステップ1】 生活編 復職までにしておくこと

 

【ステップ2】 基本編 仕事に対する考え方を改める 

 

【ステップ3】 応用編 職場でできる小さな工夫

 

【ステップ4】 改善編 うつとつき合う小さな工夫

 

 

この構成で書かれていて、42の小さな工夫が、一つずつ詳しく解説されている。

長くなるので、2回に分けてまとめてみた。毎回、ステップごとに、引用→内容紹介を書き、→感想を書いていきたい。

 

引用(ステップ1)

【ステップ1】 生活編 復職までにしておくこと

・回復の3段階を知る

  

実体験からうつ病の回復過程は、次の3段階があると思います。

「底期」(落ち込みの底にある状態)

「回復期」(休養や薬の成果が出始める状態)

「リハビリ期」復職を視野に入れられるようになった状態」

  

「底期」から「回復期」に入ったところで早く復職したい気持ちをグッと抑えて、さらに1か月か2か月程度、「リハビリ期間」を設けた方がよいでしょう。

 

・仕事の前に、日常生活を点検する

うつ病を患うと、これまで普通におこなえていたことが大なり小なりできなくなります。(中略)まずできなくなったことを一つずつ丁寧に確認して、もう一度おこなってみましょう。

 

 

・情報遮断時間を設け、心をメンテナンスする

うつ病を患うと知らぬ間にマイナスの情報をキャッチしていて、気づいたら落ち込んでいるということが起こりがちです。

 

 

内容(ステップ1)

 

 復職後に仕事ができるようになるには、回復の段階を知り、心と頭の体の準備をしていく必要性が述べられている。

 

専門の病院やクリニックに通って治療を続けながら、生活を整え、仕事再開したときに心と体を支えてもらえる体制をつくっていく方法も述べられている。

 

感想(ステップ1)

回復には3段階あり、休養ができ薬の効果が表れても、その後に体制を整えることがいかに大変なのかがわかった。

 

でも著者が病院、日常生活で活動的になる方法、休息や睡眠の質の上げ方、安心の作り方、人脈づくりなど、様々な対策を、とりくみやすそうな方法で考えて実践していた。

 

 

 

引用(ステップ2)

【ステップ2】 基本編 仕事に対する考え方を改める 

 

・ベッドから浴室までの5メートルを乗り越える

具合の悪さー頭痛やめまいや胃痛や倦怠感ーから、休みたいという誘惑に駆られますが、これを理由に休んでしまうと、ズルズルと癖のようになってしまいます。(中略)試行錯誤の末、私は、朝起きて家を出るまでの工程を考えなくてもできるようにすることで「レジスタンス」に抗うようにしました。

 

・「GTD」のフロー図がもたらす安心感

私がうつ病を患っている人にはこの「GTD」が最適だと思う点は3つあります。

1 信頼できない脳ではなく、頭の外に預けてしまおうという点

2 ワークフローが提示されている点

3 次にとるべき「物理的な」行動を決めようという点

 

うつ病を隠して仕事できないと覚悟を決める

うつ病は隠し通したまま仕事ができる類の病では決してありません。うつ病は周囲の心からの理解と協力がどうしても必要な病気なのです。辛いし厳しいことですが、改善させるためには、ココだけは最後の勇気を振り絞るべき正念場です。

 

 

内容(ステップ2)

仕事に復帰したとき、起床から出勤するまで躊躇せず動ける方法や、仕事中に生じる頭の混乱や不安への対処が、様々なケースに対して、具体的な対策が述べられている。

 

 

感想(ステップ2)

うつ病になると、考えることがとってもしんどくなり、混乱や焦りもあって、どうしていいかわからなくなってしまうことがある。ここには、考えずに自動的に行動できる方法がいろんな角度で書いてある。とても助かりそうだ。

 

 

 最後に

今日はここまで。明日、後半を載せます。

読んでくださり、ありがとうございました。