日本を取り戻す ~ウイグル弾圧を知らせる活動と共に~

ADHD会社員が日本を取り戻したい思いでつぶやき、活動の報告をします。

ADHDの診断を受けたことで・・・。

ADHDの診断を受けるにあたって、主治医の先生や看護師さんから、現在や幼少期の頃のことについて調査する、3種類位の調査シートに記録し、アセスメント(調査と分析)を受けました。

そして、軽度のADHDの診断を受けました。

病気の診断を受ける上で根拠は必要なのだと思いますが、正直、こんなに多いものだとびっくりしました。そう、主治医の先生の紹介状で大きな病院で知能検査(WISC)も受けてきました。私の場合は、知能面ではぎりぎり正常範囲内でしたが、物事を認知する際の得意不得意の傾向として、視覚に頼った部分が得意で、聴覚は苦手と検査結果が出ました。自分でも「そういう傾向だな」と思いました。

 

私は職業として高齢者の方を対象とした福祉相談職をしており、認知症の診断を受けるのを高齢者の方々が「恥ずかしい」などと嫌う傾向を肌身で感じていたのですが、同じ精神障害として診断を受けてみて、同じような感覚と、違う感覚を感じました。

同じような感覚・・・やはり人にADHDとか認知症とか、診断を受けたことは言いづらいです。

違う感覚・・・診断を受けて、正直、ほっとしました。もしかしたらADHDかもしれないと思っていたので、予想が当たり原因が分かったことでほっとしました。私がしてしまうことは「ただの自己中心的な、わがままな人間」=自己責任ではなく、「脳の偏り」=病気が原因なんだとわかったことです。でもこの感覚は、若年性認知症の人で告知を受けて病気を公表して色んな社会参加をしている人も同じように感じているかもしれません。

高齢者福祉分野では、専門職だけでなく一般市民の人に対しても、「認知症は脳の病気。その人の本質ではない」ことを基本として伝えていきます。

認知症になった人も、いろいろな失敗をしてしまい、自分を責めてしまいます。でも「自分の性格や本質が原因で忘れてしまうのではなう、病気になったからそうなっている」と病気のせいである、病気になったあなたが悪いわけではない、ということが部分的にわかるだけで、だいぶ救われると思います。

それを、自分がADHDの診断を受けてわかりました。

ADHDだから、障害があるから少々の失敗をしてもいい。俺のせいじゃない」なんて、絶対に思いません。でも、「失敗してしまったことは脳の障害が原因だから仕方ない」と思えるだけで、とっても生きやすくなります。

もちろん失敗をしないように努力はするんですが、努力しすぎるのも、また失敗のループを起こしてしまことにもつながります。「失敗しないようにしなきゃ」と力んじゃうんです。ほどほどに努力を、細く長く続けることが大切だと思います。

 

そして、もちろん診断を受けないと治療薬が使えないので、薬が処方してもらえるようになったのは診断を受けた大きなメリットです。また愛知県や私の住む市では、自立支援医療や市の独自助成で医療費の助成が受けられ、とても助かっています。はじめは、「こんなに公費を使ってしまって申し訳ない」っていう気持ちが2年くらい続きましたが、前回申し上げましたように、主治医の先生や妻が「あなたに必要だから診断された。行政として決められた基準でこういう状態の人にはこういう助成が必要としてるんだから、何も申し訳ないと思う必要はない」と言ってくれて、とても楽になりました。

今でも申し訳ないなっていう気持ちはあります。でもそればっかり考えてもしょうがないから、できることをしていこう、でもほどほどでいこうと思っています。