謙虚は重視してなかった
僕の職場の、もう退職してる上司は、職場内や地域から尊敬されている女性だった。
一緒に仕事したことがほとんどなかったが、いつも笑顔を絶やさず、腰が低く、その姿からオーラが出ているように見えたのが印象的な人だった。
彼女のデスクには、こんな手書きのメッセージが貼ってあった。
「合意が大切」
「謙虚な姿勢を忘れないこと」
彼女の字だった。
そうなんだ…そういう意識があったんだね…
当時はそういう印象しかなかったが、
大切なことなんだな…って思った。
その程度だった。
それから5年。
うつになり、抗うつ剤のサインバルタ、パキシルにお世話になりつつ、自分を振り返っていった。
そして、大切だと感じたのが、さっきの元上司の言葉だった。
謙虚が欠かせない
僕は、在宅高齢者の福祉について、自分独自の考えや行動を大切にしたり、積み上げながら、仕事の質を極めていきたいと仕事中毒になりながら仕事を続けてきた。
職場では主任として、管理者よりも仕事をして、他の職員に、より意欲的になってもらいたいと、いろんな提案をしてきて、他の諸君を巻き込んでいった。
ただ、そこに「自分の考えが正しいはず」っていう傲慢さもあった。
大きないろいろな失敗を繰り返す中で、主任から平社員に降格し、職員たちが、以前より僕に意見を言うようになってきた。
その中で、自分の考えが大勢から否定されることを、何度も繰り返された。
行動を修正するように、上司からも迫られ続けた。
他の職員たちと行動パターンが違っていることが結構あり、みんなに合わせるように言われ続けた。
僕は、それらに強い圧力を感じ、大きなストレスを感じつつ、自分の行動について深く考えるようになった。
そして行き着いたのが、元上司の言葉、
「合意が大切」
「謙虚な姿勢を忘れないこと」
だった。
謙虚とは
謙虚の意味。コトバンクから引用。↓↓
控え目で、つつましいこと。へりくだって、すなおに相手の意見などを受け入れること。また、そのさま。
TABI LABOから
以下引用。↓↓
謙虚な人に共通する9つの特徴(項目のみ抜粋)
1、自分の話をあまりしない
2、頭を下げることをいとわない
3、不運なできごとを他人のせいにしない
4、たいてい自分はいつでも後回し
5、基本的に我慢強い
6、実はプライドが高い
7、見返りを求めない
8、時に謙虚すぎて頑固者である
9、ちょっとだけ人生損してる自覚がある
(中略)
謙虚な人が基本的に考えていることは、「相手の幸せ」です。
謙虚は大変なこと
こんな経緯で、謙虚を目指したいと心から感じるようになった。
人を愛したいと感じたのと同じように。
ただ、上にTABI LABOさんの記事にあるように、謙虚な姿勢って、むっちゃ大変。
大切だし、できるようになりたいけど…
見返りを求めてしまいやすいし、自分のことを先にしてしまったりもする。
自分の話を夢中にしてしまうこともよくある。
それでも、目指していきたい。
目指せば、少しずつ近づけるのがわかるから。
目指して、謙虚な姿勢を心掛け、前よりできるようになってきたのが実感できた。
「継続は力」だ。
基本的に、自分の幸せより相手の幸せを考えるって、ステキだから。
自分より相手ってのは、自己肯定感がしっかりあるからこそ、できることなんだろう。
謙虚ともう一つ、元上司の大切にしていたメッセージ「合意を大切にする」というのも、謙虚とセットで実践しようと心掛けている。
謙虚で、働きやすく
前よりは、謙虚になれたと思う。
そして謙虚になったことで、周りの人が前よりも自分に声をかけてきたり、協力してくれるようになった。
僕は、結構仕事に夢中になるタイプだから無言で仕事することが多いから、自分から声をかけた時、空気が読めず、相手が困惑することがよくあり、声をかけるのが苦手になった。
ところが、謙虚になり周りから声をかけてもらえることが増えたことで、コミュニケーションがとっても楽になり、自分からも声がかけやすくなった。お互いに協力し合う姿勢が、お互いにパワーアップしたと思う。
ほんと良かった。
これからも一歩一歩、さらに上の謙虚を、目指していきたい。
最後に
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。